ファスティングと風邪とBスポット治療(上咽頭炎)
今回の目次は以下の通りです。
1.ファスティングをすると風邪をひきにくくなる
2.上咽頭炎とは
3.Bスポット治療 2年目体験記
4.インフォメーション
1.ファスティングすると風邪をひきにくくなる
ファスティングすると、風邪をひきにくくなるのはご存知でしょうか?
その秘密は、ファスティングによって以下のようなことが起こることにあります。
①代謝が上がる
私たちのエネルギーを作ってくれるミトコンドリア。
ミトコンドリアは、エネルギーを作るために、原料として糖や脂肪を、そして酸素を必要とします。
ファスティングでは、これまで眠っていた脂肪細胞から脂肪が普段の20~100倍も溶け出し、
溶けた脂肪が細胞中のミトコンドリアに届けられ、エネルギーをたくさん作ります。
また、ファスティングで肺もきれいになるため、ミトコンドリアに酸素がたくさん届けられ、代謝が活発になるのです。
②免疫力が上がる
免疫細胞の70%が腸内にいます。
ファスティングで腸内をスッキリきれいにし、腸内環境が整うことで、腸内で作られた免疫細胞が活発になり、免疫力が上がります。
③60兆個もの細胞の隅々に棲みついた病原菌やウィルスが出ていく
ファスティングでは、「オートファジー」といって、私たちの体内の60兆個もの細胞の組み立てなおしが起こります。
壊れた部品は捨て、使える部品を組み立てなおして、きちんとした細胞によみがえらせてくれます。
このときに、細胞の隅々に棲みついた病原菌やウィルスが、一緒に出て行ってくれるのです。
これらは、私自身、ファスティングの効果の1つとして、強く体感したことです。
40代半ばで体調を崩したときには、とにかく風邪をひきやすく、熱がひいてもずっとせき込み、長引いてなかなか治らなない状況が続いていました。
夫も同時期に同じような状態で、常に喘息のような咳をしていました。
お互いに風邪を移しあって、年中二人で風邪の状態の上、体力を奪われるので、かなり弱ってしまってまた風邪をひく、といった悪循環の状態でした。
今考えると、「治ったつもりが、ウィルスがどこかに棲みついていて、ぶり返していただけではなかっただろうか」と思うのです。
悪循環から抜け出せて、本当にうれしいです。
2.上咽頭炎とは
しかし、なんと今回、3年ぶりに風邪をひいてしまいました!!
といっても、熱も鼻水も出ずに、喉が痛いばかり。
分子栄養学(=分子整合医学)的に言うと、ウィルスも病原菌も、全て上咽頭を通じて体内に入ってきます。
内科ではなく耳鼻咽喉科へ行くと、やはり、「派手に上咽頭が腫れていますね~」と言われました。
(みやけ耳鼻咽喉科HPより)
上咽頭とは、上記のイラストの赤い楕円形が付いた部分です。
上咽頭炎には、急性と慢性があります。私は今回、「派手に腫れて」しまい、急性上咽頭炎でした。
上咽頭は、鼻から侵入したホコリ・細菌・ウイルスが付着しやすい場所です。
上咽頭の表面を覆う繊毛上皮細胞の間には多数のリンパ球が入り込んでおり、上咽頭そのものが免疫器官としての役割を担っています。
上咽頭炎はウイルス、細菌などの他に、体の冷え、疲労、ストレス、空気の乾燥などが原因でも起こると考えられます。
この、「体の冷え、疲労、ストレス」は、自律神経のバランスを乱すものです。
「体が冷える→上咽頭が腫れて、上咽頭炎になる」そうです。
私は、12月に入り、今年1年間の疲れを感じていたところでした。自律神経が乱れていたんですね。
今回、上咽頭が腫れることで、外敵であるウィルスや病原菌が体内に侵入することを防ぎ、上咽頭の免疫組織がブロックしてくれたのだと思います。
ファスティングで細胞がきれいになった体は、上咽頭が外からウィルスが入ってくるのを防いでくれることで、ウィルス性の熱を出したりする風邪にならず、上咽頭炎で済んだのでは、と、体に感謝しています。
3.Bスポット治療 2年目体験記
さて、トップの写真は私が通う、品川駅港南口にある東京ボイスクリニックです。
上咽頭炎の治療は、「Bスポット治療」という、上咽頭に塩化亜鉛を塗る、という、なんとも単純かつ直接的な方法なのですが、この効果がスゴイのです!
実は昨年、分子栄養学を学ぶ中で上咽頭炎のことを知り、誰でも気が付かずに「慢性上咽頭炎」を持っている可能性があると聞き、病院に行くと、やはり予想通り、私も「慢性上咽頭炎」でした。
長年、気が付かないまま、慢性上咽頭炎だったのだろうな、そのために、体の不調があちこちに起こっていたのだろうな、と思いました。
慢性上咽頭炎を治すために、昨年初めてBスポット治療に通い、今年は2年目です。
「炎症」とは怖いもので、体のどこかに炎症があると、体全体に炎症がまわります。
腸の炎症であるリーキーガット症候群、歯根の炎症、そして慢性上咽頭炎などは、誰でも、特に自覚症状があまりないまま抱えている可能性があります。
ファスティングをすると、残った悪い箇所がわかる
なぜ慢性上咽頭炎に気付いたかというと、実はファスティングをすると、体全体がみるみる良くなっていくので、次に気になるところが浮かび上がってくるのです。
私の例で言うと、定期的にファスティングをすることで、例えば、疲れにくくなった、朝の目覚めが良くなった、カチカチだった肩こりが信じられないくらい軽減した、白髪が減った、などの全体的な効果を感じつつも、その後順々に、腸の炎症がまだまだで実はカンジダ菌がいた、ドライアイがまだまだで実はホルモンや肝臓に問題があるのでは、歯根の痛みがこれまでの肩こりやその他で目立たなかったのが悪い歯がはっきりした、などなど、今まで自覚できなかった箇所が浮かび上がってきたのです。
そして、その中でも、体全体の炎症に関わる元凶はどこか。「上咽頭」ではないか、と思い、耳鼻科へ行くとやはりそうだったのです。
1年目は、「慢性上咽頭炎」の治療のために、「Bスポット治療」に通いました。
Bスポット治療体験談
そして現在、2年目は、「急性上咽頭炎」の治療のためにBスポット治療に通っています。
上咽頭の場所に、鼻からと口から、塩化亜鉛を直接塗ってもらいます。
(特定非営利活動法人 日本病巣疾患研究会 HPより)
1回につき、5秒~10秒です。
8回~10回通います。
息ができなくて、毎回涙が出ます。。直接的、原始的な方法ですが、これが素晴らしく効くのです!
今は、急性上咽頭炎の治療のため、3回目まで通いました。
怖がりな私は、毎回、怖くて怖くて、震えながら「先生、よろしくお願いします」と言い、力が入ってしまうので、「力を抜いて」「頭を椅子につけて」と言われつつ、10秒を耐えています💦
1回目は数時間、痛いのが続きますが、2回目以降、信じられないくらいケロッと30分くらいで痛みが治まります。
どこの耳鼻科でもやっているわけではなく、上手な医者もなかなかいないそうですが、分子栄養学が徐々に認知される中、Bスポット治療ができるようになるよう勉強する医者も増えているそうです。
病気ではないが慢性的な不調を改善することに取り組む分子栄養学では、「上咽頭炎を治さなければ、体の様々な箇所の炎症は治らない」とも言われるくらい、重要視しています。
このように、上咽頭炎の例を見ても、ファスティングと分子栄養学を組み合わせる重要性、高い効果がうかがえます。
重要な予防医学だと思います。
4.インフォメーション
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